弊社では、国内外の製造メーカーからX線管と検出器を取り寄せ、最適な組み合わせを見つけるための実証実験を日々、行っています。
そうして蓄積してきた豊富な選択肢の中から、お客様の撮影サンプルに最適な装置構成の組み合わせを提案いたします。
シリーズ展開中の装置を含め、お客様のニーズに合わせて、X線管(最大電圧、マイクロフォーカス・ミリフォーカス、開放管・密閉管)、検出器(画素数、画素子の大きさ、感度)、試料ステージ(試料最大重量、軸の動作範囲、軸の数)をカスタマイズしているので、 利用状況や時代変化に対応した持続的に使用可能な装置構成での提案が可能です。

ソフトウェアは、最速20秒での高速連続撮影を実現し、撮影開始から画像断面再構成表示までの処理を約30秒以内で完了させることができます。
ワンクリックで撮影から画像出力までの一連の作業をシームレスに行えるため操作性が高く、また、PLCやDBとの連携機能を備え、生産ラインの自動化システムにもスムーズに統合可能です。
また機械学習による自動判別機能を搭載可能で、検査結果の迅速かつ正確な解析が行えます。

X線CT装置を活用することで、欠陥品を市場に流通させるリスクを大幅に低減し、高品質な製品を安定して提供することができます。

X線撮影装置

VOXIAシリーズの紹介

Voxel Worksでは現在以下の4シリーズでの装置展開を行っております。すべてお客様のニーズに合わせてカスタマイズいたします。

VOXIA room大型X線CT装置大型サンプルの撮影に適した、作業者が入室可能なルーム型X線CT装置です。
扉が開かれた状態ではX線が照射されない安全対策が実施されています。
※X線作業主任者の選任が必要になります。
VOXIA box中型X線CT装置装置構成、サンプルサイズに合わせてカスタマイズ可能な密閉型X線CT装置です。
設置スペースが小さくて済むため、限られたスペースでも導入しやすいです。
VOXIA
compact
小型X線CT装置卓上サイズのX線CT装置です。
ボックス型よりも軽量なため耐荷重の心配なく装置を設置することが可能です。
VOXIA 2DX線透視装置透視専用装置です。X線CT装置よりも運用コストを抑えた導入が可能です。
また短時間でスキャンが完了するため、生産ラインなど大量の製品検査にも適しています。
大型サンプル撮影に適したシリーズの装置写真です。

VOXIA room(東北芸術工科大学様 納品タイプ)

装置構成、サンプルサイズに合わせてカスタマイズ可能な密閉型装置写真です。

VOXIA box

ソフトウェア

制御ソフトウェア「Vcap」

撮影条件の設定、操作を行います。
直感的なボタン操作に加え、メインウィンドウに取り込み画面を表示することで指示した操作状況が目視で確認できます。
画像の透過度によるX線強度の調整や撮影サンプルが撮影範囲からはみ出していないか、中心に置かれているかなどの位置調整もソフトウェア上で行えるため、誰でも簡単に高精度な撮影データを取得することができます。
またお客さまのご希望に特化したソフト構築も可能ですので、お気軽にお問い合わせください。

再構成ソフトウェア
「VoxelWorks edition of coneCTexpress (VCT)」

X線撮影画像からCT断層画像を構成するソフトウェアです。
業界トップレベルの高速計算能力を備えています
また、メタルアーチファクト低減、シフト値の自動補正機能、ビームハードニング補正、リングアーチファクト低減やエリアオーバー対策など断層画像の高画質化が、ソフト上で画像を確認しながら行うことができます。
※撮影画像992 x 992ピクセル、プロジェクション数600の撮影データを、3.8秒で再構成。

※「Vcap」と「VoxelWorks edition of coneCTexpress (VCT)」はX線CT装置付属ソフトウェアになります。

大型サンプル撮影システム「タイリングスキャン」

CT装置では、通常、X線検出器の検出エリアより大きいサンプルの全体を一度に撮影することはできません。
しかしタイリングスキャンでは、検出器を上下左右に、X線管(もしくはサンプル)を上下に移動させてサンプル全体を分割撮影し、タイル状にデータを再構成して合成することで、全体をひとつの画像にします。
撮影目的に合わせてX線管、検出器、試料ステージをカスタマイズできます。

一般的なX線CT撮影とタイリング撮影の違いを表示した写真です。タイリング撮影は分割撮影した画像をタイル状再構成します。
Voxel Works装置でのタイリング撮影イメージです。
撮影イメージ

X線CT装置の納入実績

弊社で製作・納品したX線CT装置です。
お客様名を公開できるものをここに紹介します。

東北芸術工科大学
  • X線管:225kv反射型開放管
  • 検出器:検出エリア424x424mm
  • 装置の大きさ:H1920 × L3100 × W1100
  • 型番:VWCVA225W
  • タイリングスキャンにより、最大で直径600mmx高さ1000mmの大型試料全体を撮影可能
  • 2024年3月、納品しました。
東洋大学
  • X線管:100kv反射型密閉管
  • 検出器:検出エリア160x160mm
  • 装置の大きさ:H1080 × L1250 × W600
  • 型番:VWMTA100
  • 2023年12月、納品しました。
京都大学
  • X線管:80kv反射型密閉管
  • 検出器:検出エリア114x64mm
  • 装置の大きさ:H1600 × L1400 × W950
  • 筐体:コムスキャンテクノ株式会社製 ScanXmate を再使用
  • 2023年11月、納品しました。
ポリプラスチックス株式会社
  • X線管:80kv反射型密閉管
  • 検出器:検出エリア114x64mm
  • 装置の大きさ:H1600 × L1400 × W950
  • 筐体:コムスキャンテクノ株式会社製 ScanXmate を再使用
  • 2023年11月、納品しました。